カリモーチョ
日本の友人に
「モヒートに続きカリモーチョが流行ってるねんで」
と教えられた。
驚いて調べると、なんかめちゃくちゃお洒落カクテルみたいなカリモーチョの写真がずらっと出てきた。
カリモーチョはコーラと赤ワインを1:1で混ぜた飲み物である。
スペイン人曰く
「道端にたむろってる金ない学生が、1ユーロくらいの安いワイン買って、味ごまかすためにコーラ混ぜて飲むやつ」
とのこと。
作り方は簡単で、
「コーラの2リットルペットボトルの上を切り取って、そこにワイン流し込んで、みんなで回し飲みする」
とのことらしい。
日本でいうとチューハイみたいな立ち位置だ。
実際かなり飲みやすい。
っていうかコーラ入れるとアルコールは大体みんな飲みやすくなると思う。
カリモーチョの始まりは諸説あるが、一説には、1973年にスペインのバスク地方にあるアルゴルタという村のプエルト・ビエホで行われたフェスで、カリメロとモチョンゴ(もしくはモッチョ)というあだ名を持つ2人の若者が、痛んでいたワインにコーラを混ぜたのがきっかけで、2人の名前をくっつけてkalimotxoとなったという。
カリメロとモチョンゴって…
これは一番巷間に流布している言い伝えである。
故にカリメロとモチョンゴたちが軒先で飲んだくれていたとされる家が、老朽化により取り壊しとなった時に、村の人たちが家を保存して、カリモーチョミュージアムにしてしまった。
また別の説として、お酒を混ぜたのはカリメロで、このカリメロがめっちゃブサイクだったので、バスク語でブサイクという意味の接尾語 ”-motzo”をつけて、カリモーチョにしたという話もある。
その後遥か東の果てで、女子がお洒落カクテルとして楽しむことになったと知れば、ブサイクなカリメロの魂も救われるであろう。
色々ひどいよね。